五色沼 |
【 山行 形式 】変則日帰り 【 地 域 】福島県 【 天 候 】雲ときどき雨 【 季 節 】初春 【 入 浴 】なし |
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【 水補給ポイント 】
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【 食料補給ポイント 】
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【 休憩ポイント 】
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【 個人メモ 】
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今年春の青春18切符使用期限は4月10日まで。 ちょうど第2の連休と重なるので遠出しようと思い、どこに行こうか考えているところに、今もまだ人気衰えぬ『水曜どうでしょう』ディレクター藤村さんの日記を読み、「観光がてらでもいいんだ!日本人として目に焼き付けておかなければ!」と、「よし俺も『女川』へ行ってみよう」、そして東北方面へ行くついでに『五色沼』へのスノーシューも計画。 またまた北千住駅からの朝一電車に乗り、青春18切符の旅がスタート。 電車を乗り継いで、郡山駅に到着。 前日が忙しかったせいか電車内では熟睡、あっと言うまに郡山駅に着き、猪苗代駅までは車窓の田園風景を眺め、トンネルを抜けるごとに増えていく積雪に驚きながら到着。 バスは5分ほどで出発し、山への登り道になるころには空模様が妖しくなり、『五色沼入口バス停』を1人降りれば雨がポツポツ降っている。 天気予報では晴れマークだったのだが・・・山の天気だからしょうがない。 着替える場所はないので、『五色沼自然教室』横のトイレでズボンだけを取り替えてスタート。 雨は降ったり止んだり。 そして時たま陽がさしたりと、どんな天気なんだか? 雪はまだ1m以上は積もっていて、スノーシューで歩くのに問題はないが、すでにベタ雪になってしまい、スノーシューに雪が絡みつきスノーシューが重くなる。 しかしこの雪が完全に溶けるにはあと何ヶ月かかるんだろう? コースに目印はないが、踏み後をたどって時たま地図を見れば迷うことはないだろう。 まずは『毘沙門沼』に到着。 グリーンに染まるけっこう大きな沼、静かな雰囲気と雪景色、そして沼面にただよう鳥が絵になる。 いつもならここらでコーヒでも飲みながらのんびりと・・・なんだが、今回のスノーシューはオプション扱い、メインは『女川』なので、最低限の装備しか持ってこなかったので、小休止して出発。 小さな沼を2つほど過ぎるが、沼の名前が書いてあるだろう標識は雪の中、地図を見て適当に沼の名を判断、たいして見所のない沼なので素通り。 『毘沙門沼』は緑だったが『弁天沼』は青。 2つ目の色ゲット! ここまで誰ともすれ違わなく、他に人のいる気配もない。 これで天気が良ければ最高な五色沼散策なのだが、相変わらず雨が降ったり止んだり。 ところどころに『ふきのとう』が開いているが、やはり今年はここの山菜を取る人はいないだろう。 いったい何年後になれば安心して山菜・きのこが取れるようになるのか・・・まぁここは国立公園なので取ってはいけないのだが。 片道1時間30分程度のコースなのでこのコース最後の沼『柳沼』に到着。 ここは水色かな? 3色目をゲット、コンプリートならず(笑) スノーシューを脱ぎ、バス停の時刻表を見ると猪苗代駅まで行くバスはあと1時間後。 予定では往復して風呂に入る予定だったっけどこんな天気、汗はそんなにかいてないしで戻る気はなくなり、『桧原湖』を見学。 桧原湖はここで見る限り、全面が雪に埋まって見え、とても湖には見えない。 1・2月なら湖面でワカサギ釣りする姿も見えるのだろうが、もう無理なんだろう、湖面にも周辺にも人影がいない。 お客さんも来ないんだろう、ほとんどのお店が閉まっていて1軒だけが営業している。 バスが来る時間までお店でコーヒーでも飲んで待つかと思ったが、あと40分うろうろしていればすぐ過ぎるだろうと、近くにある『裏磐梯猫魔ホテル』を見に行くと、迎賓館と思えるようなそりゃたいそう立派なホテルで驚いた。 「お食事、日帰り入浴、お気軽にどうぞ」なんて書いてある看板があったが、この格好ではちょっと気が引けるなぁ。 バスが来るまで後5分と言うところで雨が本格的に降り出した。 選択は正しかったようだ。 傘をささないでもたいして濡れなくバスに乗り込めた。 天気予報では晴れマークだったっから、山を降りれば晴れているだろうと思ったが、猪苗代駅についても雨が降っていた。 「え?そんな大荒れな天気でそんあ強風吹いてるの?もしかして今日は仙台駅まで行けない?」 郡山駅は時々突風が吹き、晴れているのに雨が降り出したりと天気がおかしい。 まぁ郡山で泊まっても、明日の予定にはたいして影響ないのでそれほど慌てなかったが、30分後の福島駅行きの電車は発車するとのことで乗車。 遅延することもなく予定時刻どおり福島駅到着、そのまま乗り継いで仙台駅に20時ころ着いた。 ネットカフェに泊まり、翌日はレンタカーで『女川』へ 【番外編】 20年間完璧なペーパードライバーだったが、格安レンタカーの出現、老いていく親にいつか必要、行ける山の範囲拡大、等いろいろな理由により、ここ半年の間に2回レンタカーを運転。 多少車の運転ができるようになったこともあり、藤村さんの日記を読んで仙台からも2時間程度ということで、『女川』へ行くことを決意。 当初は高速道路無料と知り、高速道路走行練習を兼ねるつもりだったが、3月で無料が終わってしまい、多少時間がかかるが下の道を使って行くことにした。 『石巻市』に入るとお店が営業していたりと、街として機能しているので震災の影響を感じないが、先へ向かうにしたがい、いくつもの空き地、1階部分が崩れた家、かろうじて形が残っている建物、廃車や廃棄物が高く積まれた場所など、TVで見た場面が目に映る。 『女川』に入る手前のコンビニで休憩をしたが、ちょうどお昼時だったせいか駐車場に続々と車が止まり始め、近くで作業しているのだろう、作業着を着た人たちが昼食を買いに来てお店は混雑しているようだ。 山を越え下りにかかると『女川』の街が見え出す。 藤村さんが来た、高台にある病院の駐車場に車を止め、そこから見下ろす景色は、入り江になっている女川の港と停泊している船、穏やかな海と青い空。 家が建っていただろう場所にはすでに瓦礫はなく、ある程度整地してあり、それだけを見ればなにかの工事現場のように見えるが、崩れかけている『マリンパル女川』、横倒しになっているビルなど「ありえない」建物を見れば、ここが津波に襲れた町なんだと感じる。 この高台にある病院の1階部分まで水が来たと言う。 高台から見て第一に感じたことは「こんな小さな町なんだなぁ」と思ったが、この見ている場所がすべて水に埋まり、水面が病院の1階まで来た光景はとても想像することができない。 山と同じ、自然の猛威は圧倒的すぎる。 花束とお供え物がある場所では手を合わさずにはいられない。 この光景を写真撮るのにためらいが。 「ごめんなさい」と思いながらシ写真を1枚。 港には唯一営業している食事処「おかせい」さん。 藤村さんの日記に出ていた店だ。 お昼時間も過ぎた13時頃なのに混雑していて「海鮮丼」を注文してから20分待ったかな? 観光バスでの団体さんも来てたりして、お店は繁盛しているようだ。 仙台駅発17:01の電車に乗らないと今日中に帰れないのに頭の中では18時の電車まで余裕あると思い込んでいた。 渋滞にはまったら17時までに仙台駅辿り着けない危険性の中、無事に渋滞にはまらず、なんとか『松島』の写真も撮れ、16時20分頃、レンタカーを返却。 急ぎながらもお土産も買え無事に17時01分の電車に乗れ、予定通り23:53帰京。 |